そもそも英語教材って必要なの?
英語がマスターできる教材は残念ながら存在しない
英語教材には3種類ある
1.題材のみ
1つ目は、英語・英会話を学習するための題材のみが提供されるタイプです。世の中のほとんどの教材はこのタイプであり、学習者は指示に従って学習を進めます。
なお、目的や興味、レベル、方法論によって、基礎英語や英語初心者向けなど、様々な種類の題材が存在します。
そのため、「どれを使えばいいのか分からない」という疑問が出てしまうのは仕方ないことだと言えます。
2.学習ノウハウのみ
人によってはこれを「教材」と呼ばないかもしれませんが、2つ目のタイプは英語学習のノウハウ(やり方)のみが提供されるものです。一部の書籍や、インターネットで販売される一部の教材にはこのようなものがあります。
このタイプは好みが分かれるかもしれません。
独学でスイスイ学べる人や、学習法に詳しい人であれば良いのですが、初心者だと「やり方は分かったけど、具体的にどんな題材を使って学べばいいの?」という疑問が残りがちです。
3.題材+学習ノウハウ
これは1と2とを組み合わせたハイブリッドタイプの教材であり、用意された題材を使って学習しながら、効果的な英語学習のやり方などもきちんと理解できる/身につく(はず)というコンセプトのものです。
1の「題材のみ」が提供された場合に、教材制作者の意図通りに教材を使わない(使えない)人も少なくありません。
ですから私は、学習方法/ノウハウまでをしっかりと提供することが、教材制作側のスタンスとして大切なことではないかと考えています。
ただ、このタイプの教材はあまり数がありません。どのようなものがあるか、という例としてご参考までに1つご紹介しておきます。
● リアル・リスニング(リスニング教材)
日本人は左脳を使ってリスニングをする傾向があるため、日本語には存在しない英語音を聞き取ることがなかなかできません。
そこで「リアル・リスニング」では、リスニングのトレーニングをただするだけでなく、音に対する正しい意識と共に、正しいリスニング方法が身につくように設計されています。