私、西澤ロイは、英語への苦手意識を解消するお手伝いをさせていただいています。
英語リスニング教材やトレーニング教材を使っても英会話が上達しない、TOEIC中級者レベルから抜け出せないと悩んでいる方も多いでしょう。
そもそもどうして日本人は、英語に対する苦手意識を持ってしまいやすいのでしょうか? その原因について解説したいと思います。
日本語は英語と違いすぎる?
少し古い分類となりますが、世界中の言語が5つの「語族(language family)」に分類されました。
英語が属するのは「インド・ヨーロッパ語族(印欧語族)」。英語やドイツ語(ゲルマン語系の言語)、フランス語やイタリア語(ラテン語系の言語)など、ヨーロッパの言語は全て、このインド・ヨーロッパ語族に属します。
語族が同じだと親戚みたいなものですから、お互いに似通っています。例えば、英語の「table」は、ドイツ語では「Tafel(ターフェル)」、フランス語だと「table(ターブル)」になります。このように単語も近い、文字も近い、発音や文法も近いものとなります。
さて、日本語はと言いますと……、実は5つの語族のどれにも属しません。分類不能ということであり、「独立語」とされました(ちなみに、お隣の韓国語も同じく独立語です)。
この分類の話を持ち出した理由は、日本語がそれだけ英語とは違う言語であるとお伝えしたかったのです。
違う=難しい
当たり前のお話ですが、日本語と英語では、文字が違います。音も違います。単語の意味も違います。また、文法も大きく違います。
例えば「語順」はほぼ正反対です。「冠詞」や「関係代名詞」のように、日本語には存在しない品詞が登場します。「可算・不可算」のように、日本語にはない概念もあります。
このように、違いが大きすぎることが、英語を難しく感じる大きな原因となります。
言語同士が似ているならば、直訳するだけでもかなり身につけることができます。しかし、語順も単語の意味も違うために、英語を日本語に直訳しても身につけられません。むしろ、直訳をしてしまうことで、初級者から抜け出せなくなってしまうのです。
英語には英語の考え方がある
ですから大切なのは、英語を英語のままに理解しようと心掛けることです。日本語に訳して理解しよう、カタカナで読もう……というのは、英語を日本語の枠にはめようとする行為です。そうしてしまうと、英語が逆に難しくなってしまうのです。
日本語には日本語の考え方があり、英語には英語の考え方があります。ですから、英語を表面的に覚えようとするのではなく、もっと根本の考え方のレベルから理解することが大切なのです。
英語がどのような考え方なのかを具体的に知りたい方は、拙著『頑張らない英文法』
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