itとthatの根本的な違いとは?

 

...itとthatの根本的な違いとは?


itとthatに関してよくいただく質問

どちらも「それ」と訳される it と that について、

Q.That’s OK.とIt’s OK.は意味やニュアンスが違うのか?

Q.That’s good と It’s good. はどう使い分けるのか?

Q.That sounds great.とIt sounds great.は同じなのか?

 
そういったご質問をたくさんいただきます。
 
そして、ネットで検索すると、様々な解説が出てきまして、
中にはもちろん良い説明もあるのですが、
表面的なもの(暗記しなければいけなくなるもの)も
たくさんあります。
 
thatとitの違いを理解したいならば、根本から掴んで
いただくしかありません。
 
ちょっと長くなりますが、気合を入れて
解説してみたいと思います。
 

解説をする前に注意事項

ただし、最初に申し上げておきます。
 
このような違いは、きちんと理解できると
英語が非常におもしろくなる(深く分かるようになる)
大事なポイントではあります。
 
しかし逆に、ここは重箱の隅に近く、
そんな細かいことを気にしすぎない方が
英語はしゃべれます。
 
外国人で、下手な英語を自信をもってしゃべっている
人たちは、こういった細かすぎる違いは気にしていません。
 
だから、彼らは英語がしゃべれるのです。
ぜひ、細かいことにこだわりすぎないようにだけ
ご注意ください。
 
英語のコミュニケーション能力や、話せるか
話せないかには、全く関係しない、
中~上級者を目指す人向けのお話だということを、
最初にお伝えしておきます。
 

it の基本:「それ」ではない!?

まず it からご説明します。
 

itは「人称代名詞」

it を品詞に分類すると、
「人称代名詞」です。

(英語で言うとPersonal Pronoun)
 
I や he、they などのお仲間です。
 
I であれば、I – my – me のように
変化しますよね。
 
it は it – its – it です。
 

人称代名詞のニュアンス

例えば、
「ジョンはどこ?」
という質問に対して、日本語なら
「あそこにいるよ」
みたいに答えるのではないでしょうか。
 
同じことを英語で言うと
“Where is John?”
He‘s over there.”
になります。
 
日本語では
「ジョンは」とか「彼は」
などとは言わずに、
主語を省略するのが自然ですよね。
 
英語でそれに近いのが、
人称代名詞なんです。
 
“John is over there.”
のように言う代わりに he を使って
He is over there.”
のように言うわけです。
 
(”Over there.”という回答も会話だとできますが、
正式な文ではないので例外だとお考えください)
 
つまり英語の人称代名詞は、日本語における
「省略に近い」

ということをまずは押さえておいてください。
 
少し例文と、自然な日本語訳をつけておきます。
(人称代名詞に下線をつけました)
 
I like it.(好きなんだ)
Thomas gave it to me.(トーマスがくれたんだ)
He gave me some flowers.(お花をくれたの)
 

that の基本

次に that について解説します。
 

that の品詞は「指示代名詞」

that の反意語は this ですよね。
 
this と that は「人称代名詞」ではありません。
その証拠に、I – my – me… という中には
入っていませんし、格変化がありません。
 
単数形が this と that であり、
複数形が these と those という変化しか
ありません。
 
this と that は「指示代名詞」に分類されます。
 
英語で言うと「Demonstrative Pronoun」であり、
「指示」、つまり「指し示す」という意味合いが
強くあります。
 

this と that の違い

this と that の違いは分かりますか?
 
日本語でも「これ」と「あれ」などと言いますが、
近い場合(基本的に手の届く範囲)が this で、
遠い場合(基本的に手の届かないところ)を
指すのが that です。

 

thatは目に見えないものを指せる

it は基本的に、何かの対象物
(省略している「それ」)
を指します。
 
単数のものを指せば it であり、
複数だったら they や them です。
 
それに対して that は、
目に見えないものなども指すことが
できるのです。
 
似た用法が日本語にあります。
「それ、いい考えだね。」

 
このときの「それ」という言葉は、
相手の発言(アイディア)全体を
指しているわけです。
 
それと似たような働きを that が
持っているので、
“That’s a good idea.”
のように言うわけです。
 
That’s very kind of you.
(ご親切にどうも)
という表現をご存知かもしれませんが、
このときに that はおそらく、
相手の「行動」を指しているでしょう。
 

itとthatの違い

基本線としては、2つの大きな違いがあります。
 
まず1つは、itは具体的な何か(単数)を指しやすく、
thatはもう少し広いものを指せること。
 
もう1つは、thatは「指し示す」気持ちが強く、
it は「省略」してしまうくらい弱いということ。
 
以上の基本を踏まえた上で、itとthatの違いについて
見ていきましょう。
(違いをしっかりと“感じて”くださいね)
 

謝られた時にはThat’s OKが正しい?

謝罪に対して「いやいや、別にいいですよ」と
言いたい時、英語では That’s OK. が普通です。
 
これがなぜかと言うと、おそらくですが、
相手の謝罪に対して、その行為を that でしっかりと
受け止めてあげることが大切なのではないかと思うんです。
 
ここで「It’s OK.」って言ってしまうと、
例えば、足を踏まれて、痛いんだけど、
その痛み(pain)を指して、「It’s OK.」。
 
つまり、相手のことを見ていない感じが
しませんか?
 

That’s good.とIt’s good.の違い

では次に、
That’s good.

It’s good.
の違いを見てみましょう。
 
例えば、相手の話を聞いている時に、
「それいいね」みたいな感じで言いたければ
That’s good.
がいいでしょう。
 
何かの行動だったり、発言だったり、
アイディアだったりを指し示したいわけですよね。
 
それに対して
It’s good.
は例えば、何かをもぐもぐ食べていて、
「それが美味しい」という時。
 
This pizza is good.
(このピザは美味しい)
でもいいんですが、主語を省略する気持ちで
It’s good.
(美味しい)
 

That sounds great.とIt sounds great.の違い

では最後に
That sounds great.

It sounds great.
の違いについて解説します。
 
相手の話などを聞いて、
「それいいね!」「素晴らしいね!」
という場合に
That sounds great!
が使われます。
 
この場合に that は、相手が言ったアイディアや
企画などを指していると考えるといいでしょう。
 
では、
It sounds great.
だとどうでしょうか?
 
ネイティブに尋ねると、例えば
ピアノの音を聴きながら・・・
It sounds great.
 
つまり、耳から聞こえている音を it で
指して「(それが)素晴らしい」という
意味で使う、と教えてくれると思います。
 

itのもう1つのニュアンス:興味がない!?

ただ、問題は
That sounds great.
というのが普通の場面で
It sounds great.
のように言った場合のニュアンスの差なんです。
 
「それ、いいね!」
と言うべき場面で
「いいね・・・」
と元気なく言うと、あまり興味がなさそうに
日本語でも聞こえると思います。
 
それが、it によって表現されてしまうのです。
 
ですから、
That sounds good.
That sounds nice.
That sounds great.
That sounds wonderful.
といった表現では、ぜひ that を使ってくださいね。
 

P.S. 省略して Sounds great/good.

なお、
That sounds good. ⇒ Sounds good.
That sounds great. ⇒ Sounds great.

のように主語が省略されることが、
会話ではよくあります。
 
ただこれは、基本的に that しか使わないため、
主語が明らかだから省略されているのです。
 
it が日本語の「省略に近い」・・・という話とは
全く別だとお考えください。
 


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